神経ブロック注射の効果

神経ブロック注射の種類

 

神経ブロック注射の種類をあげますと、1つ目は背骨後部の突起付近にブロックし、局所的に痛みを和らげるファセットブロック注射です。

 

2つ目は仙骨というお尻の骨の最下部に硬膜外腔につながった穴があり、そこから薬を注入する仙骨部硬膜外ブロックです。

 

3つ目はレントゲン透視下で行う事が多く、背骨と背骨の間よりブロック針を刺入し、硬膜の手前まで針をすすめて薬液を注入し、腫れた神経の治癒を促進する腰部硬膜外ブロックです。

 

4つ目もレントゲン透視下で行われ、椎間板中心部から突出したヘルニアへ向けての椎間板内ステロイド注射です。

 

5つ目もレントゲン透視下で行われ、神経根に直接針を刺して痛み止めを注入する神経根ブロック(ルートブロック)です。

 

最後が脊髄腔に造影剤を注入しエックス線を用いて視覚化する方法で椎間板ヘルニアによる神経の圧迫の状況を調べるのに利用され、CTやMRIと併用されることが多い脊髄造影(ミエログラフィー)です。

 

これらのブロック注射による治療は整形外科、麻酔科(ペインクリニック)で行っているので、症状を話して一度検査し、相談されるとよいでしょう。

 

腰への注射は一般的に痛いとよく言われていますが、硬膜外ブロック等は痛み止めの注射(局所麻酔)を打ってから行うのであまり痛みは感じられません。神経ブロックへの注射(ルートブロック)は普段痛みを起こしている神経への注射のため、一般的に注射の中では一番痛い注射といえるでしょう。