神経ブロック注射の効果

神経ブロックとは?

 

神経ブロックとは、麻酔を用いた治療法の一種で神経痛などの恒常的な痛みを訴えている患者に行なわれるもので、専門の麻酔科医師が行います。

 

神経ブロック療法を行う前には、まず痛みの場所や痛み方を問診票や電流知覚閾値検査装置などで客観的にみた後、それが心因性からくる痛みが疑われる場合は、更にうつ尺度を測る検査を行うようです。

 

視診や触診をして必要であればMRIやCTといった画像診断を行う、筋電図などの診断をする、他科と連携して治療にあたるべきかの検査・治療方針を患者とともに立てていきます。
実際の施術では、注射するためにミリ単位の位置調整が求められるため、熟練した麻酔医が強く指で圧迫しながらそのポイントをさぐっていきます。

 

硬膜外腔に硬膜外ブロック注射を行うためには奥深くに針を到達させなければならないため、あらかじめ痛み止めの注射を術部に行った後、施術を行うようです。施術が終わった後は、止血と術後観察のため、しばらく安静にします。

 

術後、局所麻酔薬で交感神経がブロックされると、末梢の血管が拡張して血行が改善され、また知覚神経がブロックされると患部の痛みの緩和が期待できます。

 

ただ、多くの神経ブロック療法は、一回の施術で痛みが完治するというものではなく、ガバペンチン製剤や、痛みに応じた解熱鎮痛消炎剤、抗うつ剤などを患者にあわせて投与しつつ、様子を見ながら複数回行われることが一般的なようです。